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アクセス数アップ?

アクセス数アップはそんなに難しくない

当所が行ったSEO対策で、あるサイトが1日のページビュー6000超を記録したことがあります。(内部施策だけで達成しました)もっとも、これは偶然のマイナスイメージのせいでもあったのですが、数字的には評価されていいものでした。

ライブドアの例でわかるように、マイナスイメージでもアクセスは増加します。ポータルサイトにおけるバナー広告料金のためには、マイナスイメージも貢献するわけです。
しかし一般の企業サイトは、アクセス数アップだけでは、マーケティングに寄与しません。実際マイナスイメージのため、このサイトは閉鎖されてしまいました。(会社自体すでに営業していないようです)

一般にSEO対策、SEMなどといいます。SEO対策はかなり浸透しましたが、検索結果の上位に表示されるようなページ作りの技術です。
楽天等のモール、リスティング広告、Yahoo!JビジネスエクスプレスやJWordなどもあわせて利用する場合、SEMといっているようです。
ともにアクセス数アップを目標としています。専門業者も多数ありますし、当所のような制作会社もほとんどがSEO対策をうたっています。

アクセス数アップより大事なSEO対策とは

ただし、上位に表示されても、アクセスがアップしても、売り上げと同期はしません。衝動買いする商品や、価格競合なら販売機会は増えるでしょうが、買う人は買うし、買わない人は買わないのです。数を集めるのではダメ、見込み客だけを集めなければなりません。

とくに買い回り品や専門品は、むやみに上位表示されたからといって売れるものではありません。高額商品が多いので、購買行動は慎重になります。
価格比較サイトからやって来たユーザーが、一度の訪問で購入する事はなかなかないでしょう。自サイトの検証でも、平均8回の訪問で問い合わせをしているようです。8回訪問のリピーターなら見込客です。

専門品は、実店舗で購入することが多いと思われます。概してこのユーザーは情報収集に熱心です。
ホームページからの流入でなくても、貴社のサイトを事前にチェックしていることが多いので、CMSなどによる安易なホームページ作成は要注意です。高額な買い回り品も、ショップ(とサイト)のイメージづくりはとても大切です。

このような商品のSEO対策は、トップ表示を目指すのではなく、むしろサイトを使いやすく作ること、有用な情報提供と企業姿勢を訴えることで、企業やショップのファンになったもらう方が重要になります。
あまり上位に表示されたり、即効性を狙ってリスティング広告に出稿すると、見込客以外のアクセスばかり増える可能性があります。

数字に惑わされると、お客様の姿が見えなくなる

SEO対策をやっていて、つくづく思うのは本当に検索エンジンの動向は分からないということです。これは私がコンピューターや統計学の専門家でないからではありません。
検索結果はGoogleの技術者でも予想できないはずです(Yahoo!Jは相当操作しているみたいですが)。つまり分かり難さは、数百万人のユーザーの動向を予測できないということなんです。

でも、マーケティングプランなんて昔からそんなものでした。現場で一番大切なのは、分析力より、むしろ経験からくる直感(数字で表された全体像から抜け落ちる、お客様の声なき声に耳を澄ます)です。
《真実は細部に宿る》です。部分のない全体はあり得ません。肝心なことは、森を見るな木の声を聞け、といったところでしょうか。

もっともらしく、リサーチした(どっかから持ってきた)数字を並べてグラフやチャートを作り、いかにも科学的理論的な風を装ってプレゼンテーションしてますけど。
統計なんて、最初からできている結論に合わせていくらでも操作できますよ、実際の話。張り子の象が本物のゾウの姿をしているのは、本当はおかしなことです。(ペルソナマーケティング???)
政府系の統計や日銀なんて相当恣意的ですね。設問の設定で回答は変わりますし、経済波及効果とやらも大ボラです。

矢野経済研究所・創立者の矢野雅雄氏が「仮説なきところに未来はない。未来に対する仮説のない産業・企業は衰退していく」また「実現可能な仮説を立てるには、調査能力における感性が必要」と言っています。この”感性”は「日常の中の未来感、時代感覚の把握」だということです。未来はデータや数字のなかに姿を表してくれません。捉えることができるのは感性のみです。
次の例は本当に参考になります。「チョコレートがダイエットに効果的である」

目新しい理論やテクノロジーはまず最初に疑った方がよい! 人間の動向なんてそんなに変わりません。理屈はすべて後付けです。
むやみに上位表示され無駄なアクセスを稼ぐよりも、感性を共有できる見込み客に来てもらうSEOをAIwebdesignで実現しましょう。